紗栄子さんが手がけた「飲むフェムケア」ドリンク

紗栄子さんが、フェムケアブランドを手がける森田敦子さんと共同プロデュースしたインナードリンクを発売していることが、複数の美容メディアで紹介されています。

この記事では、その商品に使われているハーブのひとつであるヒハツを入口に、冷えと巡りのケア、そして自律神経との関係、今日から取り入れられる温め方までを解説します。

公表されている情報によると、この商品には6種類のハーブがブレンドされています。

気持ちの昂りをやわらげるとされるレモンバーム、女性ホルモンのバランスに関わるとされるチェストベリー、消化機能をサポートするとされるアーティチョーク、そして冷えやむくみのケアで知られるヒハツなどです。

個包装の顆粒タイプで、持ち運びやすく仕上げられていることも紹介されています。

特定の症状を治すものではなく、日々のインナーケアの選択肢のひとつとして位置づけられている商品です。

こうした「飲むフェムケア」という考え方の背景には、スキンケアのように塗って整えるだけでなく、体の内側から巡りやコンディションを整えるという発想の広がりがあります。

化粧水や美容液で肌の表面を整えても、その土台となる血流や体温が乱れたままだと、ケアの効果を実感しにくいと感じたことがある人もいるかもしれません。

外側からのケアと、内側からのインナーケアを両輪で考える視点が、近年少しずつ広がってきています。

同じヒハツというハーブは、夏のむくみ対策の記事夏のむくみは水太りのサイン?塩分と冷房のめぐりケアでも少し触れていますが、今回はこの成分がなぜ冷えと巡りに関わるとされているのか、仕組みから見ていきます。

ヒハツが冷えと巡りに関わるとされる仕組み

ヒハツはコショウ科の植物で、インドネシアや沖縄など温暖な地域で古くから香辛料として使われてきました。

近年注目されているのは、ヒハツに含まれるピペリンという辛味成分です。

いくつかの研究では、ピペリンを摂取すると感覚神経が刺激され、血管の内側から一酸化窒素が放出されることが報告されています。

一酸化窒素には血管を広げる働きがあるとされ、結果として血流が促されると考えられています。

手の表面温度を測定した研究では、ヒハツ由来の成分を摂取した後に温度の上昇が確認されたという報告もあります。

ただし、体感や変化の出方には個人差があります。

一度摂ればすぐに冷えが解消するというものではなく、巡りをサポートする選択肢のひとつとして捉えるのが実情に近いといえそうです。

ヒハツのような素材は、生姜や唐辛子と並んで、体を温める食材としてよく紹介される存在です。

食事や飲み物に少しずつ取り入れることで、無理なく続けられるという点が支持されている理由のひとつかもしれません。

自律神経と冷えの深い関係

冷えと聞くと、単なる体質の問題だと考えられがちです。

しかし実際には、自律神経の働きと深く関わっているといわれています。

自律神経は、呼吸や消化、睡眠だけでなく体温の調整も24時間担っている神経です。

暑いときは血管を広げて熱を逃がし、寒いときは血管を収縮させて熱を逃がさないようにする。

この切り替えを担っているのが自律神経です。

冷房と屋外の寒暖差にさらされ続けたり、ストレスや睡眠不足が重なったりすると、この切り替えがうまくいかなくなり、血管が収縮したままになりやすいといわれています。

血管が収縮したままだと血流が滞りやすく、手足の冷えやだるさにつながることがあります。

つまり冷えは、自律神経が疲れているサインのひとつとして現れることがあるのです。

体を温めることは、単に気持ちがいいだけでなく、収縮した血管をゆるめて血流を促し、自律神経の緊張をやわらげる入口にもなります。

9月に入り、日中はまだ汗ばむのに朝晩は空気がひんやりする、という寒暖差を感じている人も多いのではないでしょうか。

夏の間に冷房で冷え切った体が、朝晩の気温低下でさらに冷えを感じやすくなる時期でもあります。

この季節の変わり目は、体温調整を担う自律神経にとって負担が大きいタイミングのひとつだといわれています。

だからこそ、夏場からの延長で冷えと巡りを意識しておくことに意味があります。

自律神経の仕組みそのものをより詳しく知りたい方は、自律神経の整え方 完全ガイドで交感神経と副交感神経の関係から整理しています。

自分がいまどのタイミングで乱れやすいタイプなのかは、1分でできる自律神経バランス診断でチェックしてみると、対策の方向が見えやすくなります。

今日からできる、巡りを整える温め方

ヒハツのような食材に頼るだけでなく、生活の中でできる温め方を組み合わせることが、巡りを整える近道になります。

1. 首・手首・足首・お腹を冷やさない。 この4つの部位には太い血管が集まっており、ここを温めると全身の血流が変わりやすいといわれています。冷房の効いた室内では、薄手のストールや靴下を一枚足すだけでも違いが出やすいポイントです。

2. 湯船に浸かる時間をつくる。 シャワーだけで済ませず、38〜40度程度のお湯に10〜15分ほど浸かると、深部体温が上がり、その後の血管の拡張につながりやすいといわれています。熱すぎるお湯はかえって交感神経を刺激するため、ぬるめを意識してみてください。

3. 朝は白湯や温かい飲み物から始める。 冷たい飲み物が習慣になっている人は、まず朝の一杯だけでも温かいものに置き換えてみましょう。胃腸が温まることで、体全体のスイッチが入りやすくなるといわれています。

4. 生姜やヒハツなど、温める食材を少しずつ足す。 特別な調理は必要なく、スープや味噌汁に加えるだけでも取り入れやすい方法です。継続しやすい形を選ぶことが、結果的に長続きのコツになります。

5. 深呼吸を組み合わせる。 温かい飲み物を口にするときに、鼻からゆっくり息を吸って口から長く吐く。この組み合わせは副交感神経を優位にしやすいといわれ、温活と呼吸法を同時に行う手軽な方法になります。

紗栄子さんが手がけたドリンクのように、複数のハーブを組み合わせて手軽に取り入れられる形を選ぶのも一つの方法です。

足元の冷えが気になる人には、紗栄子さんの湯たんぽ習慣に見る秋の冷えと自律神経ケアで紹介している、足を直接温めるアイテムを合わせて使う方法も参考になります。

大切なのは、特定の一品に頼りきるのではなく、温め方をいくつか組み合わせて生活の中に定着させることです。

毎日続けることが巡りを変える一歩

冷えと巡りのケアは、一度取り入れれば終わりというものではありません。

首・手首・足首・お腹を冷やさない、湯船に浸かる、朝は温かい飲み物から始める。

こうした小さな習慣を積み重ねることが、自律神経の緊張をやわらげ、巡りやすい体をつくっていくと考えられています。

ヒハツのような温める食材は、その積み重ねを後押しする選択肢のひとつです。

まずはできそうなことをひとつだけ選んで、今日から始めてみてください。

なお、冷えが強く続く場合や、だるさ・むくみが長引く場合は、体質のせいと決めつけず、医療機関に相談することも大切な選択肢のひとつです。